ワーママ・ワーパパの本音|「ごめんね」の罪悪感を手放し、自己肯定感を育てるヒント

「子どもを預けて出社すると胸が痛む」「もっと手作りごはんを…」 仕事も子育ても全力だからこそ生まれる“子どもへの罪悪感”。それは、強い愛情と責任感の裏返しです。この記事では、その正体をやさしくひもとき、自己肯定感を回復・育むための具体ステップを“本音”でお届けします。

目次

ワーママ・ワーパパが抱える「ごめんね」の罪悪感の正体

親キャリ編集部に寄せられる“本音”は、どれも深い愛情の表れです。

  • 「朝、子どもが『行かないで』と泣くのに出社する」
  • 「疲れて十分にかまえない日がある」
  • 「手抜き料理や外食が続く」
  • 「送迎を家族に頼む」
  • 「成長の瞬間を職場の人から聞いて知った」

これらは「あなたが悪い」からではなく、「より良い親でいたい」という想いが強いから。まずは、その気持ち自体が尊いことを、自分に許可しましょう。


なぜ罪悪感を感じるのか?背景にあるもの

  • 社会的イメージ(母親像・父親像)
    「母親は常に子ども優先」「父親は稼ぎ頭」といった無意識の圧力。
  • 完璧主義のわな
    「毎食手作り」「毎日公園」「寝かしつけは必ず親」…理想が高すぎると自分責めに。
  • 比較のしんどさ
    SNSや他家庭と比べて、今の自分の努力を過小評価してしまう。

罪悪感は「頑張っている証拠」。ただし過度になると心身に負荷がかかります。やわらげる“仕組み”を持ちましょう。


罪悪感を手放し、自己肯定感を高める具体ステップ

  • ステップ1|罪悪感を「見える化」する
    いつ・何に対して・どのくらい辛いかをメモ。客観視が第一歩。
  • ステップ2|“〜すべき”をゆるめる
    「手作りじゃなくても一緒に笑えたらOK」「週3回でも濃い時間で十分」など、自分に許可を出す。
  • ステップ3|“できたこと”に光を当てる
    例)朝ごはんの準備/送り届けた/仕事の締切を守った/笑顔の時間があった…どんな小ささも採点対象。
  • ステップ4|感謝を循環させる
    「ありがとう」を伝え、受け取る。自分の価値への気づきが増える。
  • ステップ5|頼る仕組みを“標準装備”に
    パートナー・祖父母・友人・家事代行・シッター。頼るのは“手抜き”ではなく“チーム育児”。
  • ステップ6|わが家の“OKライン”を家族で決める
    例)平日夕食は20分以内でOK/掃除は週末/行事は必ず参加…“合意基準”があると自分責めが減る。

言い換えテンプレ&3分セルフケア/SNSとの距離の取り方

  • 言い換えテンプレ(自分へ・子へ)
    • ごめんね(今日は一緒にいられなくて)→「今日も家族のために働いてくるね。帰ったら一緒に〇〇しようね」
    • できなかった…→「ここまでできた」「次にやるのは〇〇」
    • 手抜きだ…→「今日はエネルギー温存デー。明日のための選択」
  • 3分セルフケア(今すぐ)
    1)深呼吸×5回(4秒吸う/6秒吐く)
    2)首肩ほぐし(肩回し10回)
    3)“できたこと3つ”をスマホメモ
  • SNS・比較との距離
    • 就寝前はSNSを見ない(通知オフ/ホーム画面から移動)
    • 「比較したくなったらアプリを閉じる」を合図に
    • 見るアカウントを“等身大・励まし系”に整理

しんどさが長く続く・眠れない日が続く等のサインがあれば、身近な人や職場の相談窓口、地域の子育て支援に早めに相談を。


まとめ・アクションリスト

罪悪感は、あなたが子どもを想う気持ちの裏側にあるもの。完璧より「これで十分」を合言葉に、自己肯定感を少しずつ育てていきましょう。

アクションリスト

  • 1日1回「できたこと」を3つ書く(30秒でOK)
  • “〜すべき”を1つだけやめてみる週間
  • 「ありがとう」を1日1回、声に出す
  • 週1回は誰か(orサービス)に頼る日をつくる
  • 家族会議で“わが家のOKライン”を合意する

注意点リスト

  • 罪悪感は無理に消さない。気づき→言い換え→緩める、の順で
  • 完璧主義を手放すのは「諦め」ではなく「選ぶ」こと
  • しんどさが続く時は、無理せず休む・話す・頼る

「親キャリ」は、働くパパママの本音に寄り添い、両立の“リアル”と“希望”をこれからも発信します。あなたの向き合い方や小さな成功例も、ぜひ編集部までお寄せください!

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